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お墓の基礎工事

1. 事前確認

事前確認の段階では、以下のことをチェックします。

  • 霊園規則・霊園工事規定および墓地規則の確認を行います。
  • 施主および管理者立会いのもと墓地区画の確認を行います。
  • 隣地の敷地境界については確認を必ず行います。境界が不明瞭な場合は個人で判断せず、隣接墓所所有者や管理者に確認します。
  • 水道管・ガス管・電線・樹木・根など、工事区画内の埋設物の確認をします。
  • 高低差・通り・矩・曲矩を光学機器等で実測し、工事区画内の確認をします。
  • 工事車両の進入路・資・機材の安全な運搬方法および施工方法を確認、現場環境の把握を行います。
  • 湧水・溜り水・傾斜地・田畑・池・河川・周辺墓所の沈下など、基礎地盤状況の確認をします。
  • 残土の持ち帰り・現地仮置き場所・現地処分場所など、残土処理方法の確認を行います。
  • 区画位置の最終確認を再度行います。

2. 地盤調査・掘削

地盤調査・掘削の段階では、以下のことをチェックします。
※寒冷地の場合は、1m程度掘削する地域もあります。

地盤調査

  • 軟弱地盤の工事の場合には、スウェーデン式サウンディング法での地盤調査を行います。
  • 下見や工事中に異常が確認された場合は速やかに報告します。
  • 基礎杭・置き換えセメント改良など、地盤改良工事の工法を検討します。
  • 基礎杭の本数・径・材質や長さは地盤や周囲の状況により決定します。
スウェーデン式サウンディング試験
もっとも一般的な地盤調査方法で、先端がスクリュー状になった鉄の棒を地盤面から差し込み、荷重をかけながら回転貫入させて、その深さや回転数で地盤の強さを判定します。
調査深度は10m、原則として敷地の四隅ないし、敷地の中心を加えた4~5カ所で行われます。

掘削

  • 参道・周辺墓石・駐車場建設物の養生をロールシート、コンパネ、シート、毛布などを用いて行います。
  • 水糸・境界杭・切り込み線などで掘削範囲の確認・表示を行います。
  • 指示された場所のGLから、基礎高に応じて掘削します。標準基礎厚は 250~300mm。寒冷地では、1m以上掘削する地域もあります。
  • レベル・水平器水糸・ヌキなどで、床付面(とこつけめん)の高さ・幅を確認します。
  • ランマ・プレート・タコなどで床付面の整地養生を行います。
  • 残土の運び出し。運搬中に落下させた場合は速やかに拾い上げます。
  • 指定されたGLに問題がある場合は、必ず報告し指示を受けます。

3. 砕石転圧

掘削した場所に砕石を敷設し、転圧を行う作業になります。

  • 材料は栗石とします(岩盤地盤や地質的に強固な地盤の場合は砕石も可)
  • 栗石の大きさは直径50~100mm、砕石は直径40mm以上とし、表面に目つぶし砂利を敷設します。
  • 再生砕石(コンクリートガラ)は使用しないでください。
  • 基礎砕石の厚さは、100mmを標準とします。
  • 砕石の施工幅は基礎寸法プラス片側30mm以上とします(施工が可能な場合に限ります)
  • 栗石の場合はランマー、砕石の場合はプレートにより転圧します。(地盤状況により変更)
  • 赤外線水平器・光学水平器・水平器・水糸・ヌキ等で転圧後の砕石の高さ・幅を確認します。
  • 寒冷地においては、200mm以上とします(寸法は寒冷の度合いにより検討します)

4. 枠組み、配筋取付

枠組み、配筋取付け作業では以下のことをチェックして作業を行います。

枠組み

  • 型枠材は化粧合板・木製パネル・メタルフォームを使用します。
  • 破損や著しく変形した型枠材は使用しないでください。
  • 型枠面は剥離剤等を塗布します。
  • 墨出しを確実に行い、基礎の寸法を確保します。
  • コンクリート打設時の側厚・振動・衝撃に耐え、かつ著しいひずみや狂いが生じないように必要な固定・補強措置を行います。
  • 特殊な基礎工事等は必要に応じて別途計画書を作成し施工します。
  • カロートの排水用箱抜きは霊園規定に基づき施工します。霊園規定がない場合は、300×300×H150mmのコンクリート桝を使用します。
  • 寺墓地・自由墓地・共同墓地等の特別注文については、コンクリート桝の使用を限定しません。

配筋取付

  • 鉄筋径はD10を使用します。
  • 配筋は150mmピッチ以下とします。
  • 下部の被りは60mmのスペーサーブロック等を使用します。
  • 型枠との被りは50mmとします。
  • 鉄筋をつないで使用する場合の継ぎ手は20Dとします。
  • 鉄筋の交差部は全結束を基本とします。
  • 鉄筋は錆びに注意して保管し、使用します。
  • 軟弱地盤や墓石の大きさによって鉄筋径D13を検討します。
  • 軟弱地盤や墓石の大きさによって縦・横・斜め配筋を検討します。
  • 必要に応じて鉄筋を切断した場合は、切断長の2倍の長さで周囲を補強します。

5. コンクリート打設

鉄筋棒を組んだ外周部分に生コンクリートを打ち込み、コテで表面を慣らします。

  • コンクリートの標準配合は、21(強度)-10(スランプ)-20(骨材の大きさ)とします。
  • 均等になるまでコンクリート材料を練り混ぜます。
  • 現場でミキサーを使用しコンクリートを練る場合は水の量に注意します。
  • 現場の状況に応じて混和剤を使用します(急結剤・耐寒材・早強剤等)。
  • 基礎コンクリートの厚さは、150mmを標準とします。
  • 寒冷地においては、300mm以上を検討します。
  • コンクリートは、バイブレーター・突付き棒・ハンマー等で十分締固めます。
  • コンクリートは、レベル・水平器・水糸等で水平に仕上げます。
  • 表面仕上げは木コテ・金ゴテを使用し、2回仕上げとします。
  • 必要に応じて、ブルーシート・養生マット・毛布等でコンクリート打設後の養生を行います。
  • ベタ基礎の場合、φ100mmで4ヵ所の水抜き用の穴を開けます。
  • 上塗りはきれいに仕上げてください。
  • 夏季は特に急速乾燥によるひび割れに注意します。

6. 養生・埋め戻し

  • コンクリートの養生日数は標準の基礎で中5日(夏季)・中7日(冬季)以上とします。
  • 型枠の解体は基礎コンクリートを破損しないように丁寧に行います。
  • 埋め戻しは沈下しないように踏圧等で丁寧に行います。
  • 埋め戻しの際、ガラ・モルタル・ゴミ・根・タバコの吸殻等を混入させないようにしてください。
  • 冬季の基礎工事完了後は凍結防止のために毛布等で基礎表面を養生します。
  • 動物等の足跡が基礎面に付着しないようにブルーシート等で養生します。

7. 片付け・清掃

  • 工事完了後、墓所周辺の残土・型枠材・ごみ等の清掃を行います。
  • 工事に使用した参道や通路の破損・清掃状況を確認します。
  • 区画表示用のプレート札を元の状態に復旧します。
  • 残土の汚れがある場合には、箒などで掃除した後、必ず散水清掃を実施します。

8. その他

  • 特殊な基礎工事やお客様希望がある場合は、その都度仕様を協議して決定します。
  • 霊園規定がある場合は、その施工基準に準じて施工します。
  • 工事中に不明な点があった場合は、その都度協議します。
  • 工事開始後に軟弱地盤と確認できた場合は、速やかに報告します。
  • 工事場所や工事範囲の特定が曖昧な場合には、必ず報告し確認を行います。

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